いじめられっ子を改革いたしましょう






キーンコーンカーンコーン…




1時間目は自習らしい。



ちょっと保健室でも行こっかな。


教室は何だか居心地が悪い。



私は、暇になるとよく保健室に遊びに行っている。



保健の先生がいい人だからだけど。




「ゆ、悠梨ちゃん!」




「え、美香」




珍しく学校で美香から話しかけに来たことに少し驚いた。



「どこに行くの…?」




「あー、保健室」




「それ、わ、私もいっていい?」





「あ、全然いいよ」





「良かった、ありがとう!」






珍しいな。




いつもだと、遠慮して学校では話しかけに来たことなんてなかったのに。


美香も教室は居心地が悪いと思ったんだろう。







ガラッ…





「せんせぇー」





保健室のドアを開けるとコーヒーを片手に本を読みながらくつろいでいる先生がいた。



ここの、保健の先生は少し変わっている。





「あ、悠梨。と…美香ちゃん?あれ、珍しい組み合わせね」





「そう?」





「まあ、いいわ。2人とも座んナサイ」





と言いながら椅子に座らせてくれた。




「で、どーしたの?」




先生はコーヒーを私達に入れてくれた。




「ありがとうございます」



美香は、丁寧にお礼を言って美味しそうに飲んでいる。
まあ、たいして美香は用はなさそうだ。



「いや、教室は居心地が悪いから」




「そーなの?」




「うん、空気がギスギスしてる」





「それは、私でもやだわ」




「だから、1時間目もいていいー?」




「授業は?」




「自習」




「いてよし」




「あざっす」




いつもみたいに会話していると美香が驚いた表情をしていた。



「悠梨ちゃんと先生って仲いいんだ…」




「仲いいってか、常連さんだからね悠梨わ」





先生の言う通り入学してからほぼ毎日通っている。



保健室にいると色々な情報が分かるし。


たまに行くとタコパしてたり他の先生とかと柿ピー食べてたり。


要するに、いこいの場。




「あれ、今日はいないの?アイツ」





そして、保健室にいつもいる生徒。

保健室を自分の部屋かのように使っている。

「いるわよー、多分今ね寝てる」




「起こしちゃお」





そいつとは、入学してから通っていた保健室での顔見知り?ってやつ?






シャッ…




カーテンを勢いよく開けると寝転がってヘッドホンをした横田ひかるがいた。




「あ、なんだ悠梨か。」




「おひさ」




「だな」





ひかるは何で保健室でサボっているのか分からないけど別にイジメられてるとかじゃなさそう。



だってイケメンだし、性格は問題…あるかもしれないけど。





「今日は、悠梨以外にいるの?」





そういいながら、起き上がって出てきた。





「うん、美香って子」