朝、昨日と同じように4人で愛梨を学校まで尾行してきた今。
私は、委員長にパンダ集団イジメの作戦をコンコンと聞かされている。




「………ようするに、まだ、決まってないってことかしら?」




「あ、そー……いうことに…なります…かな?」





何とか誤魔化そうと色々言ってこられたが、結局はまだ、決まってなかったらしく。





「だ、だから悠梨ちゃ…」




「私、考えないよ?」




愛梨のこともあるのに、無理無理。



「そ、そんなぁー…」





「委員長は、委員長にしかできない考えがあるんだから私よりいい考え出てくるよ?頑張って?」




我ながら人をいい気にさせるのは得意だ。



「悠梨ちゃん……頑張るわ!!」





ほら。




「期待してる」



委員長は、必死で作戦をまた練だした。




頑張れ委員長。





そして朝の始まりのチャイムがなってホームルームが始まった。




「今日来てないのはー………」





「姫実がきてませぇん…クスッ」




そういって、鼻で笑ったのは、まぎれもなく愛梨だ。



「あー…そ、そうか」





先生は昨日のことを知っているのか余り深入りはしてこなかった。





シーン…




教室はホームルームが終わるまで静まり返っていた。