全く歩香里の言いたいことがわからない。
「えっと………だから………………この作戦で…姫実ちゃんをパンダ集団から抜けさす…………みたいな…?」
……………んなもん。
できるわけないでしょうが!!!
私の表情がよほどひきつっていた笑顔だったのか歩香里はあ、えっと………モジモジしている。
「とりあえず、歩香里は姫実に元の優しい姫実に戻ってほしいわけ?」
まとめると、そういうことになるんだけど。
「うん…」
「じゃあ、それは見た目も?」
「あ、見た目はいいの…。姫実ちゃんの辛い過去を思い出させたくないから…………」
でも、今の姫実をパンダ集団あら抜けさすのは不可能…。
というか、そうなれば逆に歩香里に危険がさらされるだろう。
姫実の辛い過去を歩香里がバラしたと姫実の耳に入れば。
まあ、私はバラさないけど。
けど、歩香里の頼みを実行するには私一人だけじゃ絶対無理だから。
みんなに話した方がいいのかもしれない。
「ブーブー……………」
5:20になるとバイブレーションが鳴るように設定していたスマホが鳴った。
もう、こんな時間か…………。



