「付き合ってたよ」
そう言い切った雄大は、美香の手を握った。
…………お似合いだ。
美男美女カップル。
そういえる。
小学校からだとしたら………軽く3年間は付き合ってるよね。
「でも!なんで隠してたのよ!!」
確かに。気になる。
なんで?
すると、雄大は溜め息をついた。
「わ、私が言わないでって言ったの。」
美香がそう言って話だした。
「だって…愛梨ちゃんずっと…雄大くんのこと好きだったから………」
……………愛梨が?
ずっと……………?
「う、うるさい!!!!!」
愛梨が叫んだ。
よく見ると、顔が真っ赤……。
まさか………ほんとうに好きだったなんて…………。
てっきり、イケメンにしか用がないとばっかり…。
確かに愛梨に彼氏なんていなかった。
告られても、振ったなんていってたっけ…………。
「愛梨………………」
姫実が隣でボソッと呟いた。
きっと、衝撃的な展開に頭がついていってない。
それは、クラス全員だと思うけど…………。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
先生はまだ入ってこない。
そして、チャイムがなったのにもかかわらず教室はピリピリしている。
愛梨は黙ったまんま。
そして、美香が沈黙を破った。
「愛梨ちゃん。なんで、貴方は……………そんな風になっちゃったの…………?」