「な、なんで?なんで美香ごときに………?!!」
ガンッ
愛梨が半泣きになりながらそう叫んだ時…雄大がまた壁を叩いた。
雄大の顔は………怒り。
いつも、ヘラヘラ笑っている雄大からは想像もつかないほど怖かった。
美香も、雄大の隣で真っ青になりながら愛梨と雄大のやりとりを見ている。
「美香ごときにっていうなよ!!!」
シンッ────
雄大の声だけが教室に響きわたった。
もう、皆固まって動けない。
姫実は、もう半泣きだ。
私はというと、内心少しこの状況を楽しんでしまっている。
これがきっかけでくだらないイジメや差別が無くなるのかもしれないんだから。
「意味わからないわよ!!そもそも、美香をかばう理由はなに?!まさか、付き合ってるの?!!」
まあ、大半のクラスメイトが思っていることを代弁してくれた。
もちろん、私もその一人。
美香と雄大の仲が知りたいし。不思議に思う。
愛梨は、そこまでいうと半泣き状態からボスにまた戻った。
腕を組んで睨みつけている。
男子に弱い………それは、キャラだったのかというほど。
美香はというと、雄大の方を心配そうに見ている。
すると、考えていた雄大が美香に「言ってもいいか?」と言った。
美香は、少し困った顔をしたが「…仕方無いよね。」と言ってOKした。



