昨日、愛梨が言ったいじめるのをやめる。というのは、嘘だったのかもしれない。
もしかしたら、逆にもっと怒らせてしまったかも。
私がボーとしている間に、愛梨は美香の前に立っている。
美香は、怯えることもなく。ただ目の前にいる愛梨を見つめている。
「………整形か?」
愛梨は、美香の顎を片手で持ち上げて睨みつけながらそういった。
「………整形じゃ………ないよ」
美香は、そう言い切った。
その瞬間、愛梨は美香の胸ぐらを掴んで頬に拳を入れた。
キャー!!!という声は起こらない。
それは、相手が愛梨だから。
美香は、床に倒れ込んだ。
倒れた美香を愛梨はまた立たせまた
殴った。
それでも、美香は強い意思をもった顔をしている。
私は、美香を信じて見守った。
ここで、私が助けたら今までと変わらないから。
「…………ゆ、悠梨………や、やばいよ…愛梨が狂った…」
姫実は、そう言うとヘナヘナと座り込んだ。
教室を見渡すと、男子も女子も皆教室の脇に密集して皆、愛梨と美香を心配そうに見ている。
美香の友達たちは涙を流しながら硬直している。
愛梨の仲間たちは顔が真っ青になって愛梨と美香を見ている。



