「ちょ………悠梨……!」
姫実たちも我に戻ったのか、焦ったようすで話しかけてきた。
その、焦っている意味はきっと愛梨が原因だろう。
愛梨の機嫌を常にとっているいじめっ子達、パンダ集団は、ボスの機嫌をそこねることを一番恐れている。
だから、余計焦る。
「んー?」
「んー?じゃなくて!美香!あいつ、どしたの?!」
「え、イメチェンのこと?昨日宣言したけど」
そう言うと姫実はますます顔を青くした。
それは、…………………今、愛梨が教室に入ってきたから。
ガラッ………………
愛梨がドアを開けた瞬間、教室は静まり返った。
そして、私と美香以外ね皆が顔を青くした。
「…………………だれ?」
愛梨は、美香を指さして姫実に聞いた。
姫実は、焦っている。
美香だよ。と答えて大丈夫なのだろうか?というように姫実の手はカタカタと震えている。
そんなに怖いの?
私には、理解できないけど。
「……だれなの?」
黙ったままいる姫実に愛梨はもう一度聞いた。
「あ……………えっと…………」
………………姫実の額には汗が。
ちょっとヤバイんじゃない?
そう思ったとき。
「わ、私…美香です。」
美香が、立ち上がってそう愛梨に言った。



