それは、教室にいた全員が注目するものだった。


突然、ﾌﾞｽでキモかったクラスメイトが今、とても可愛いくなっている。



皆の表情は、(ﾟﾛﾟ)←こんな感じ。


いままで騒がしかった教室が静まり返っている。


けど、そんなことも気にせずに自分の席に座ってカバンの中身を整理している美香。


他のいじめられっ子でさえ美香のあまりの変化に、近づけれないでいる。


姫実たちも、固まったまま動けていない。
もちろん、男子や安全地帯らも。


愛梨がきたら……………という様な不安な表情になっていく姫実たち。


まあ…確かにボスに逆らうなんてできないしね。

可愛いー♪なんて褒めたりなんてしたら………。


って言う考えなんだろうけど。





美香は、自分のカバンの中身を全て出してキョロキョロ誰かを探しているような素振りをみした。



そして、私を見ると少し笑顔になってこちらに駆け寄ってきた。



「ゆ、悠梨ちゃんっ………。ど、どう…かな？」




相変わらず、おどおどした性格は変わらない。




クラス全体の視線が私と美香に集められた。



「ん。可愛いよ。」



私は、いつものように話す。


美香はホッとしたのか「よかったあー…」とつぶやいている。


そして、自分の席に座って他のいじめられっ子に話しかけに行っている。


他のいじめられっ子は、美香に話しかけられ、我に戻ったのかいつものように美香と話している。


まあ…きっと変な感じだとは思うけど。


でも、美香のイメチェンは他のいじめられっ子の良い刺激になるはず。


そうなれば、愛梨はどんな策をねってくるんだろう。