夏休みが終わり、始業式。 久しぶりの制服に腕を通し 腰まである栗色の髪をとかす。 まつげは少し上を向かせ、 薄ピンク色のリュックを背負う。 「いってきます」 玄関を出ると 壁に寄りかかっている人が1人。 「おはよう、梨花」 少し長めの癖っ毛で、 身長は私より15cmは高い。 弥生 鴒淤。 この人が、私の彼氏。