体育だけは一緒の私達。
「隣のクラスでよかったわ~」
咲が言いながら私の肩をトントン、と叩く。
「ま~…そやな~…」
私も咲の肩をトントン、と叩き返した。
少し風が吹き、桜が舞う道。
校舎が見えてくると、沢山の生徒達。
向こう側から隣の小学校から来た生徒が居た。
「あれが隣の小学校から来た人らやんな?」
「うん。なんか大人っぽいよな。」
キチッと綺麗にまとめられてる髪の毛。
寝癖がついてる人は少人数。
学校内に入り、すれちがう先生達に挨拶をする。
私達、一年の校舎は一番奥の方。
無言で歩き続け、教室の前につき咲に手を振り教室へ入った。

