先生は鬼になっているお母さんを止めるために、話を変えた。 「古賀さん!!紫音さんには得意な教科もあるんですよ!!」 お母さんは不思議そうに私を見たあと 「この子に?」 と言った。 私だって得意教科あるわ!!!!! 先生は明るい顔をしながら、 「はい。紫音さんは音楽と図工がすごいんです。クラスでも断トツの成績でして」 それを聞いたお母さんは安心し、胸をなでおろしていた。 その話を聞いて私も嬉しくなる。