「ちづる!」
私はちづるがもう一度叩こうとするのを阻止するため手首を掴んだ。
「だって…!咲希は莉緒に騙されて悔しくないの…!?」
そう言った瞬間、ちづるから涙が溢れた。
そりゃ、私だって…
「………悔しいよ…、悔しいよ…!だけど…!我慢してなきゃ何も解決しないんだよ…ッ」
「咲希は我慢しすぎなんだよ…?」
ぽつりと呟くちづる。
でも、誰かが我慢しなければ本当に何も解決しない。
だから、私は…
「咲希が我慢することねぇよ!どう考えたって莉緒が悪いだろ…!」
「違うよ…
誰も悪くない、全部私が悪いの。気付かなかったのも私だし、宏になにもしてあげられなかったから宏は莉緒にうつったんだよ」
