と、いきなり力の抜けた蒼。
倒れるところをレオが支え、目を覆っていた手を外すと、静かに寝ている。
けれども、その眉間にはしわがあって、険しい。
「ごめんね、棗ちゃん。こいつ、混乱してるんだ、ちょっと」
蒼が寝て……気を失ったことにざわめき始める下っ端たちからの言及を逃れてか、上に戻ろうと首だけをくいっとしたレオ。
意志を汲み、黙って付いて行き階段を登る。
今喋らないのは、下っ端たちに幹部が倒れたことに余計な詮索を入れさせないため。
倒れるところをレオが支え、目を覆っていた手を外すと、静かに寝ている。
けれども、その眉間にはしわがあって、険しい。
「ごめんね、棗ちゃん。こいつ、混乱してるんだ、ちょっと」
蒼が寝て……気を失ったことにざわめき始める下っ端たちからの言及を逃れてか、上に戻ろうと首だけをくいっとしたレオ。
意志を汲み、黙って付いて行き階段を登る。
今喋らないのは、下っ端たちに幹部が倒れたことに余計な詮索を入れさせないため。

