「俺は棗ちゃんの記憶力を疑うよ」
嘘泣きして言うレオに、反論してやろうかと口を開くと、何かを入れられる。
甘い……?
ころころと口の中で転がるのは、甘い飴。
「あー、ちなみにこの子は修人のお気に入りちゃんだから」
私が黙ったのをいいことに、おかしなことを吹き込んでいる。
だいたいお気に入りってなんだ。
そんなもんになった覚えはないし、なったつもりもない。