口だけ達者な奴に話しても、丸め込まれるだけだし、言わない。
「ちゃんと食え」
頭に手を置き、諭すような言い方。
子供じゃないのに、なんだってすぐ人の頭を撫でるのかな。
そういえばよく、綾たちにもやられてた。
その度にみんなに笑われて……、楽しかったな。
今だって楽しくないわけじゃない。
ただ、この人たち……狼嵐には、まだ気が許せていない。
それが現状。今の限界。

食べ終わり、その後はずっと屋上にいた。
放課後になって、帰るときになって修人の一言。
「お前の家どこだ」