「汐弥、もう終わりにしたい。雛菊は潰す」
呟く。
汐弥はただ、昔のように微笑んだ。
火が燃え移り、そこかしこを包んでいく。
不思議と熱さが気にならない。
私の頭には、汐弥を、雛菊を潰すことしか考えていないからだろうか。
でも、どっちでもいい。
「どうして私が髪を金のままにしたか、わかる?私は黒い汐弥を、こっちに戻したかった」
速い蹴りをスレスレでかわし、拳を打ち込む。
けれどそれは軽くいなされ、拳が飛んでくる。
やっぱり、他の奴らよりも強い。
「余計なお世話だよ。俺はそんなものではもう、戻れない」