火が少しずつ大きくなる。
「同じだな。篠原を潰した時……親父とお袋を殺った時と」
懐かしむように、火を見つめて言う。
汐弥は、篠原を潰してしまう前に、お父さんとお母さんを手にかけている。
それももちろん、私のため。
両親から、私を守るために汚した手。
そして、変わってしまった。
あんなに優しかったのに、血でまみれてしまった。
他人を傷つけることに、何も思わなくなってしまった。