意味わかんない。
「棗、勝手に行くな」
「棗、なんで追いてくの。死ぬとか言ってんじゃねぇよ」
紘、心葉も、なんでそんなこと言うの?
私の気持ちわかっていたくせに、私がどれだけ死にたいのかもわかっていたくせに。
それなのに、死んじゃだめとか、わけわかんない。
勝手はどっちだよ、私の気持ちをわかっていながら止めるなんて。
「棗?」
うつむくと、いぶかし気に綾が名前を呼ぶ。
もう、なんでそんなに邪魔するの。
視界が狭まる。
私は“棗”じゃない。
そもそも、図々しかったんだよ。
私が“篠原 棗”でいることが。
篠原を潰したのは私なのに、まだ苦しめて、私がいるからいけないのに。