綾もゆっくりと顔を上げる。
連れて来たのはどうせレオ。
「俺だって用があんの。修人たちはついで」
私の視線に言い訳をする。
まだ何も言ってないのに、何先走ってんだろ。
「やっぱり君はなっちゃんなんでしょ!?聞いたよ、なっちゃんだって」
「帰りましょう、棗ちゃん」
「棗、お前が棗なのはわかってる。帰ろう」
蒼、倖、修人が男たちを蹴散らして言う。
どうして会って間もない私に、帰ろうなんて言うんだろう。