ああ言えばこう言う。
へらず口はなのが変わっていない。
私は障子を開けず、そのまま話しかける。
「翔(かける)を、やっと手放してくれたんだって?」
「再起不能だがな」
「やっと……やっとあんたを殺せる」
「できんのか?お前なんかに」
「……」
挑発するかのように、話す兄。
「なぁ、だってお前気付いてねぇだろ。俺はそこにはいないぜ?」
言い終わる前に障子を開ける。