広いくせに掃除は行き届いていて、障子だって破れている箇所はない。
本当に極道の屋敷かよ、って感じ。
「よぉ、早かったな」
ぴたりと足が止まる。
懐かしくて憎たらしいこの声は、間違いない、あいつだ。
「挨拶してけよ。気付いてたんだろ、お前が気付かない筈がない」
パチンッという将棋を打つ音が障子越しに聞こえる。
なんだろ、予想外だ。
自分自身を見失っちゃいそうな気分。
「久しぶり、会いたくなかったよ。愚兄」
「奇遇じゃないが、俺も同じだ。愚妹」
本当に極道の屋敷かよ、って感じ。
「よぉ、早かったな」
ぴたりと足が止まる。
懐かしくて憎たらしいこの声は、間違いない、あいつだ。
「挨拶してけよ。気付いてたんだろ、お前が気付かない筈がない」
パチンッという将棋を打つ音が障子越しに聞こえる。
なんだろ、予想外だ。
自分自身を見失っちゃいそうな気分。
「久しぶり、会いたくなかったよ。愚兄」
「奇遇じゃないが、俺も同じだ。愚妹」

