“もうやめてっ!”
泣き叫ぶ声。
悲痛過ぎるこの声は、私の声。
“殺さないでっ!悪くない、その人たちは何も悪くないっ!お願いだから、もう……これ以上誰かを苦しめないでぇっ”
力無く崩れ落ち、血と火の海の中泣き叫ぶ。
この時、どれだけ己の無力さを呪ったか。
倒れる人たちに罪はなくて、それでも私を守ってくれて。