「……俺は棗を泣かせたくはないが、死にたいと言う奴は止めない。むしろお前たちが勝手に潰れるくらいなら万々歳ってとこだしね。忠告しておいたし、後悔してもお前たちに構ってられない。死にたきゃ勝手に死ね」
俺は振り返ることなく倉庫を出た。
棗を悲しい思いにはさせたくないけど、でも、仕方ない。
言うことをきかないほうが悪い。
「もしもし?」
携帯を取り出し、すぐに出た心葉に言う。
紘も近くにいるはずだ。