「棗ちゃん。昨日倉庫から帰るとき、メットしてませんよね?」
「うん」
「修人、確定です」
私の答えに何かを確信すると、倖は焦る瞳で修人を見る。
何か悪いのか、それが。
ていうか、ずっと着けてたのに取ったのは私じゃない。
私にはなんのことやらさっぱりで、でも蒼とレオはにやにやしている。
しかもその表情に無性に腹が立つ。
「いい、仕方ない」
「はい。……棗ちゃん」
修人が許可を出すと、倖は低い声で言った。
「強要とか、無理強いはしたくなかったんですが、すみません。見られました」