理解できないし、したくない。
空気が、凍るのを感じた。
まるで、真綿にじわじわと首を締められているかのように、息が苦しくなる錯覚する。
「だから、捜しても無駄。意味ない。それにこれ以上関われば、あなた達も死ぬ。何も知らなかった。棗にも出逢っていない。そうすれば死なないから」
真っ暗な赤い瞳が僕達を捉える。
なんだよこれ。お願いなんかじゃねぇじゃん。
ブレる口調すら気にせず、内心で舌打ちする。