手を強く握り、自己嫌悪に満ちた顔で言う。
責められるのを覚悟したかのように続けて口を開く。
「俺は、一人じゃ何もできないんです。あまつさえ、俺は兄にすべてを背負わせた」
自分のせいで組に先生が入ったと言い、自虐的に笑った。
「俺には、背負う覚悟なんてないし、ただの意気地なしなんです」
「……ねぇ」
続く言葉を遮って、倖を見る。
これ以上、喋って欲しくない。
そう思って口を開いた。