鬼麟2

「じゃあ、二人とも……」
倖がそう言うと、蒼とレオが私の前に立つ。
なに、仕返しでもするの？
いつでも殴りかかられてもいいように、なんとなく身構える。
「「ごめん！」」
ばっと勢いよく頭を下げ、あろうことか謝罪すれば言葉を言った。
「は？」
「昨日は本当にすみませんでした。気に触ることを言ったみたいで」