立ち上がってからしばらくして、お礼を言う彼女は、少しずつ震えが治まってきていた。
はだけた胸元やらを直し、もう一度言った。
「本当に、あなたが来ていなければ……」
「あー、いいよ。助けられたなんて思わないで」
遮って言葉を紡ぐ。
「正義感とかでしたわけじゃないし。煩い奴がいたからしただけ」
「でも、」
「いいってば、ほんと」
それでもお礼をと言う彼女に、何度もいらないと言う。
はだけた胸元やらを直し、もう一度言った。
「本当に、あなたが来ていなければ……」
「あー、いいよ。助けられたなんて思わないで」
遮って言葉を紡ぐ。
「正義感とかでしたわけじゃないし。煩い奴がいたからしただけ」
「でも、」
「いいってば、ほんと」
それでもお礼をと言う彼女に、何度もいらないと言う。

