しかし、結構深く入ったからか、何気に出血は今のところ止まる気配はない。
包帯巻いても、絶対血がつくよね、これ。
ならば家に帰ってから手当てしようと、路地裏から出る。
「やめてっ!」
すんでのところで足を止めた叫び。
女の声だ。
近いといえば近い距離。
聞こえてくるのは女のだけだけど、どうやら何かに対抗しているらしい。
「触らないでっ!」
十中八九襲われているね、うん。
確信にも似た考えに、自然と向かう先は声のほうへとなる。