最悪だ、さっき名乗ったときにキャップ外したんだった。
でも大丈夫、メガネ様がご顕在でいらっしゃる。
振り向かないで行こう。
走りたいけれど、さすがにそれは不自然だから、なるべく早足で自然に。
「おーい、そこの子ーっ」
ちょっと黙って、青い髪のヤツ。
ちらりと後ろを伺えば、近づいて来ている。
お願い、私は一般人ですからこっち来ないで。
人の間を縫うように歩く。
それでも距離が開かないのは、人が蒼たちを避けているから。
便利な奴らだなおい。