“あの人”が死なないように、耐え凌ぐ。
そうやって、今までしてきた。
だから、生きていて欲しいのは…………
「あれ?あそこの子、なっちゃんに似てない?」
いきなりの聞き馴染んだ声。
無邪気な声色の奥に、どこか別のものを孕んでいる、そんな声。
そう、間違いない。
蒼ですね。
「でも金髪ですし、違いますよ」
おっとー、まさかの倖さんまで。
「棗は家にいるだろ。女だし、こんな時間に出歩くはずない」
はっはっはー、予想通り修人君までいるぜ。