しばらくの沈黙。
最初に口を開いたのは、盲目の女性だった。
「何が欲しいんだい?とは言っても、あんたの欲しがってるのがあるとは限らないけどね」
煙草を加え、頬杖をつきながら気さくに笑う。
「知っていること、全てが欲しい」
「その若さで全てが欲しいとは、命知らずだね、あんた。……で、どこのだい?」
「“雛菊(ひなぎく)”」
口に出すのも汚らわしく感じる名は、私のすべてを奪ったモノ。
右手首が疼く。
最初に口を開いたのは、盲目の女性だった。
「何が欲しいんだい?とは言っても、あんたの欲しがってるのがあるとは限らないけどね」
煙草を加え、頬杖をつきながら気さくに笑う。
「知っていること、全てが欲しい」
「その若さで全てが欲しいとは、命知らずだね、あんた。……で、どこのだい?」
「“雛菊(ひなぎく)”」
口に出すのも汚らわしく感じる名は、私のすべてを奪ったモノ。
右手首が疼く。

