曖昧にごまかす。
そもそも私に親はいない。
死んでしまったし、殺してしまった。
右手首を握って、それの存在を確かめる。
大丈夫、これがあれば忘れたりしない。
罪を。罰を。犯したものの重さを。
けど、逃げているのが現状だけれど。
「じゃあ気にしなくてもいいんじゃない?……あっ、それとも進学するの?」
「ううん、しない」
しない……できるわけがない。
だって、私は死ぬんだから。