「変えられるよ、きっと。そう願うなら。だって蒼は頑張り屋さんでしょう?」
その言葉は、幼い頃母に言われた言葉。
“蒼はちゃんと頑張り屋さんだから、大丈夫よ”
懐かしくて、優しくて、温かい記憶。
頭を撫でられ、父が笑って言っていた。
“流石俺の息子だ”と。
忘れていた記憶。廃れていた記憶。