なっちゃんは首だけ振り返り、事もなさげに言った。
「蒼と一緒だね、傷があるの」
理由はない。
けれど、普通に笑うなっちゃんの瞳の奥の悲しみを見ていると、俺は逃げたくなる。
「もう昔のことだけど……私、要らない子だからさ、気分が悪ければ切り刻まれたの」
ナイフで。
ああ、駄目だ。とてもじゃないけれど、笑えない。
少なくとも俺が彼女の立場なら。
「蒼と一緒だね、傷があるの」
理由はない。
けれど、普通に笑うなっちゃんの瞳の奥の悲しみを見ていると、俺は逃げたくなる。
「もう昔のことだけど……私、要らない子だからさ、気分が悪ければ切り刻まれたの」
ナイフで。
ああ、駄目だ。とてもじゃないけれど、笑えない。
少なくとも俺が彼女の立場なら。

