いつか空を見てみたい

「おい希志。」

後ろから声がした。
振り向くといたのは直樹さん。

「何だ兄貴?俺ら学校で俺らは朝が時間の勝負なんだけど?」

「俺だって学生やってたんだからそれぐらい分かる。そうじゃない。」

「なんだよ?」

「麗微妙に汗かいてるのはなんでだと思う?」

「ほんとだ。なんでだ?」

「お前馬鹿なのか?麗は女の子でお前は男だぞ?歩幅がぜんぜん違うんだ。お前に合わせたら麗が辛いんだよ。」

「え?!あ、まじ?ごめんな麗。これからは気をつけるから。」

「気にしてませんから。」

「麗。優しいのはいいが辛い時は辛いって言わないと分からないだろ?ここでは伸び伸びして欲しいんだ。だからちゃんと言え?」

「ありがとうございます。心遣いに感謝します。」

「ごめんな!!」