「入ってもいい?」

何ヶ月ぶりかの母の声。

「どうぞ。」

素っ気なく返事をした。

ドアが開き入ってきた母は少し緊張しているようだった。

「部屋綺麗にしてるのね。」

「うん。まぁ汚いの嫌いだからね。」

「そう。いつも晩御飯買わせてごめんね…」

悲しそうな顔をしながら言ってきた。昔からなのに…いきなり。

「気にしないで。忙しいの知ってるから。」

「ごめんね。」