ワタシとキミ

その日夏は近所の神社にいた
「どうか‥どうか
 莉乃に勇気を下さいお願いします」
「夏どうしたんだ?」
夏はいきなり後ろから
声を掛けられて驚いた
「なんだ玄野か~」
「あー
 もしかして天音と間違えた?」
「違うし天音は東京に行ったんだよ」
「あっそ
 オマエまだ天音が好きだろ」
玄野はなにかも
分かっているような顔をする
「違うし!
 てか私は莉乃のこと
 お願いしに来ただけだから!
 じゃぁね!」
夏は早歩きでその場を去った