ワタシとキミ

莉乃は皆と別れて
にじが死んだ公園に来ていた
そこには大きな桜の木があって
その木の座り、もたれて
「好き」
莉乃は泣いていた
『ひーちゃん、ひーちゃん』
莉乃は心の中で叫んだ
『ごめんね。ひーちゃん』
『私ひーちゃんと離れたくない』
『ひーちゃん好きだよ』
『もう、一生会えないかもね』
莉乃は
もう涙が出ないじゃないかってくらい莉乃は泣いた
『こんなに泣いたのは
 いつ以来だろう』
にじが死んだ日以来、
莉乃は泣いてないのに気づいた
『私、全然泣いてなっかたんだ』
『泣きやまなきゃいけないのに』
そう思っても涙が出てくる
莉乃の顔はもうグチャグチャだった。