ワタシとキミ

『ひーちゃん。ひーちゃん…』
莉乃は走り続けた
電車に乗らずに町を走る
『早くひーちゃんに会いたい』
ツリーが見えた
『ツリーだ!』
階段を駆け上る
足が滑る
莉乃は転けてしまった
「いったーい」
タイツが破けて血が出ている
「大丈夫か?」
声だけで分かった
それが誰なのか
莉乃は顔を上げてほころんだ
光だった
「ひーちゃん!」
莉乃は光に抱きついた
光も抱きついてきた莉乃を抱く