「…あ、今日タロウにも付き合ってもらおうかと思ってビール買ってきたんだけど、良かったら飲まない?」
私は慌ててビニール袋から缶ビールをもう一本差し出した。
だけど彼は受け取ろうとはせずに、どこかさみしそうな笑顔を浮かべる。
「あ…もしかして飲めない?ビール駄目だった??」
「え?あ、うん…俺、カクテルとか甘いのしか飲めないんだよね。ガキだからさ」
「あ、じゃあプリンは?
このプリン、コンビニのだけど結構本格的で美味しいの」
ビールをしまって、変わりにプリンを差し出した。
そのプリンを見たタロウの表情が、少し変わる。
「……明日香ちゃん、それ好きなの?」
「え?あ、うん…好きっていうか、前に1度…」
食べたくて自分で買った…
いや、違う。確かあの時は……
「そうそう、コンビニでお弁当買ったらサービスで付けてくれた時があって…
美味しかったの、意外と」
「それ、俺だよ」
「え?」
私は驚いて彼を見た。

