「この川そんなに深くないから、飛びこんだって死ねないよ」
「…………」
「……あれ?違うの?
なんか今にも飛び込みそうなくらい辛気臭い顔してたから、てっきり自殺でもしようとしてるのだと」
「なっ……」
カッと顔が熱くなる。
だけどその若い男は、“ごめんごめん”と軽く笑った。
「……弁当」
「え?」
「その弁当、結構旨いよね。
良いの?せっかく温めたのに冷めちゃうんじゃない?」
「え、あ、あぁ……」
手に持ってたコンビニ弁当と彼の顔を見比べた。
彼はニコニコと人懐こい笑みを浮かべている。
…何なの?
変な人。
だけど、透き通るような綺麗な肌をしている。
…いや、違う。
なんだか彼の周りだけ、白くぼんやりと光を放っているみたいだ。
私の目がおかしい?
それとも疲れているのだろうか……
軽く目をこすって、もう一度彼の方を見た。

