「今日」 「今日……なに?」 「コンサートなんかどうでもいいし」 「そっそっか……」 「お前と少しでも長くいたいんだよ」 真っ直ぐにわたしに向けられる瞳。 音を聴いてる穏やかな表情じゃなくて、真剣な。 全身が大きく揺れてる。 ギュッと楽器を握らないと、どうにかなっちゃう。