『おーい、幸太郎!』

後ろから声が聞こえる


この声は・・・

『光弘か?』

光弘、中居光弘という名前で、高校一年のときまでは仲のよかったが、二年になるときのクラス替えのとき、離ればなれになり、それっきりだった


『一緒かえろうぜ!』

光弘が明るい声でいう、

『なんでだよ、』

いまさら、いまさらなんだよ、

幸太郎は胸の奥で思う


『なんでだよ、また仲よくしようぜー』

光弘が少し困った顔でいってくる、

『おまえ、一年も無視しやがって!』

幸太郎は光弘に怒鳴る