「やっぱないな…」


教室から体育館までの廊下を探したけどどこにもなかった


もういいや…


このままサボろっかな


ってもう学校終わるのか


私は仕方なく教室に帰ることにした


「あの… 相沢さん? ですよね…?」


後ろから声がして私は振り向いた


誰…?


初めて見る顔


顔はイケメンじゃないけど


その大きな瞳に吸い込まれそう


なんか不思議な感覚…


「あっ、これ私の… ありがとう」


私は生徒手帳を受け取った


「黒髪のほうが似合うよ じゃあ!」


そう言うと走っていってしまった


な、何がじゃ!


やっぱりあの人嫌いだわ


てか何なのあの人


先生だよね?


てか勝手に証明写真見られたー!


これが先生との出会いだったんだ