放課後


私は悟に呼び出されていた


「何? 話って? 私たちもう終わったでしょ」


後ろを向いていた悟が私のほうを向いた


今さらなんなのよ…


「何で黒髪にしたんだよ?」


「そんな話するために呼んだの? くだらない…」


私はその場を去ろうとした


「待てよ! もう俺ら不良とは縁切んの?」


「前も言ったはずよ もう変に人を傷つけるのはやめるの 私は変わったから…」


そう


もう過去の自分には戻らない


「そうか… 勝手にしろ!」


悟は歩き出した


「私は間違ってない! 悟はこれでいいの? これ以上人を傷つけて… もうやめれば?」


「これが俺なんだよ… 真面目なんてごめんだ…」


悟にも変わってほしいな…


でも無理かな


人を変えるのは難しい


「帰ろ…」


私は学校を出た