トボトボ…、
雨の中、壊れた傘を片手に歩く。
びしょ濡れになりながら、歩く。
私は、1人になってしまった。
これから、どうすればいいのかわからない。
そして、先までの話が頭の中でループしてる。
1時間前…
「この家どうするの?」
「蒼空は?誰が引き取る?」
「私は、嫌よ。」
「俺も、これ以上は無理だ。」
ママの兄妹たちが私の家のリビングで話してるのが聞こえた。
「どっちかが家、どちらかが蒼空でいいじゃないか。」
「それじゃあ、不公平じゃない。」
「それじゃあ、どーすんだよ」
お母さんと、お父さんの前でそんな話しないでよ。