辛いから今年はやめようと思ったけど、 諒はキスしたかったみたい。 「俺、動けないから佑実からして。」 「わかった」 そして迎えた14時11分。 近づいたらあたしの頭に伸びてきた手。 頭をなでながら、 「佑実、お誕生日おめでとう。愛してるよ。」 あたしの目を見て言ってくれた。