彼が寝ているあの日
繋がれている彼の手を見たら
腕にある点滴の痕、注射の痕、

今までの闘いの傷跡が残っていた。




あたしは見るのが怖くて今まで
目を逸らしてきた。



思わず頬を流れた涙を
寝ていたはずの彼が見ていた。