その後の入学式も、全く集中出来ず、ぼーっとしていると、あっという間に終わった。

そして、いよいよ放課後。

私が屋上で待っていると、拓が、息を切らしながらやって来た。
たった一日でできたファンに追いかけられ、逃げて来たようだった。

「それで、話って何かな?」

恐る恐るきいてみる。

「お前も気になるんだろ?俺が何でこん なとこにいるのか。教えてやるよ。」